解説2


41角、31玉、22角、41玉、33桂、32玉、31角成、同玉 21飛成迄9手。

塩見倫生−角の短打が感触よく、何よりも自然な駒配置がよい。

◇凍しげな配置である。しばらく眺めているど、初手は角打ちしかないと自然にわかってくる。そして、21飛成がみえているので、安心して初手が打てる。それほど易しい作である。入選点を確保できたのは、初形の気品と22角のちょっとした打ちづらさとみる。
◇本作、持駒に金や銀があっては詰棋にはならない。角に桂であるところに取り柄があって、さわやか(秋元節三)でスッキリ(山彦)していろのは、桂を軸に角二枚を犠牲に飛車を成る順が、単純明快が故である。

大潮軽暗−初手14角かと思った。
千葉整−23角と打つ紛れが有力でなけれぱ価値がない。

◇去われてみればそのように思える。作意にプラスして14角や23角が実現するならば、もうトップパッターでなく首位候補となろう。作者的に御節介なことも云うと、14角を同歩では面日くないし、又、23角を打つ前に、54龍を無力にするか、退路ふさぎにしておくネライが必要、そうなれば15手ぐらいの表紙向きとなる。

小笠原哲載−ういういしいという表現がぴったり。
大海慶和−のらりくらりという言葉がぴったり。
壊野辛樹−重く打って軽くさぱく。
篠田正人−22角は打ちにくい
南倫夫−サッパリした味。13歩を除く方法あり。右に一軒づつ寄せれば…。
川清堆−あっさりしすぎ。
風みどり−迫力不足。こまかすぎる。


戻ります。