解説3


22金、同玉、33角成、イ同桂、同馬、ロ13玉、22銀、12玉、24桂打、同歩、同桂、同金、16龍、15桂合、同龍、同金、24桂、同龍、13歩、同龍、11銀成迄21手。
イ12玉、23馬、同龍、同馬、同玉、32銀、12玉、※21銀、同玉、31飛、12玉、32龍、22合、21飛成、13玉、22龍まで19手。
ロ12玉、24桂打、同金、同桂、13玉、※22銀、14玉、23馬、同玉、33龍、14玉、13玉まで17手。

作者−ちょっと簡単か?

☆簡単どころか、誤解9名、無解10名と、かなり解答者を悩ませたようです。 ☆本局を解く重要なポイントは、6手目13玉と逃げる所で、持駒に銀がある時は、ロの12玉と逃げるが普通の感覚のため、ちょっとした盲点になっていると思う。 ☆もう一点、13手目16龍に対して、15桂合が受けの妙手だが、同龍としたそそっか しい17手解は少なかった。

和田登−14手目の桂合を見逃すとこだった。A
永野秀夫−最後の打歩詰をめぐる攻防が見事。A
水谷一−「同」の字の多い強引な作品だが、なかなかの力作。B

☆そうですね。前半の12手は実戦的な駒取りも多く、ちょっど荒削りのような感じ もしますが、後半の攻防が良いので調和が取れていると思います。

岩田茂−実戦の終盤のようなゴリ押し手順。B

☆実戦では、いかなる手段でも詰めればよいという意味で〈ゴリ押し手順〉とは、 立派な誉め言葉に、なるのですが……。

江場弘樹−打歩回避の駒繰りは楽しいが、駒取りの多いのは疑問。
秋元節三−百歩の配置から、龍が1筋に動くのば当り前だとは後から気がついた。 A

☆前半の実戦的手順に多少難点があったが、誤解無解A点を合わせて36名と、過半数を越えたのは立派です。 ☆誤解の多くは、変化Cの※印より13歩、同金、21銀、23玉、22飛、同玉、32龍、11玉、23桂、同金、12龍、まで21手の変化別詰解と変化ロの※より、12桂成、同玉、22金以下の変別解の方です。 ☆最近変別解を○扱いにする流れがあるようですが、私は個々の作品をみて、○X の判断をその都度すべきだと思います。 ☆本作に関しては、作者の主眼点が6手目13玉と14手目桂合にあると思われるので変化イどロの別解は、Xと厳しく採点しました。 ☆ところで作者はこの作品を創作当時、まだ中学生で、伊藤果著「請将棋の創り方」 で詰パラを初めて知ったとの事です。おそらく本作が初投稿作でしょう。 ☆作者の次作を大いに期待したいと思います。 ☆作品には変化も書いて下さいね。(投稿される方ヘ)

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