(切り捨ての場合よりずっと多くの誤差があるとしなければならない。)
以上60番目までのベルヌーイ数、a=10でオイラー−マクローリン法で計算した。 もちろんaの値を大きくしたほうが収束がより早い。
この計算は高い次数から計算して、低次の時はそれらの値を用いる方法を
用いている。
どのあたりで計算を変えているのだろうか?
まず、真の近似値は以下の通り。
02 0.452247420041065 50068 +156.50
s=36, 34, 32
[1/2^s](またはζ(2k)/2^{2k}のデータから)
s=32, 30, 28, 26, 24, 22, 20, 18, 16
[p.237]
A(2)+A(3)-A(6)-B(2)-B(3)+B(6)+1/6^s-(1/25^s+1/35^s+1/49^s)
A(a)=ζ(s)(1-1/a^s), B(a)=1-1/a^s
それぞれの項を少数点以下15桁の切り捨てで与える。
最終項の影響を見るために最終項だけ少数点以下20桁の切り捨て。
02 0.453891391902471 71689 ???
04 0.076993205698789 58289 ???
06 0.017070086856372 24580 ???
08 0.004061405366518 10701 ---
10 0.000993603574436 13435 ???
12 0.000246026470033 98293
14 0.000061244396725 99998 (-)
16 0.000015282026219
18 0.000003817278702
20 0.000000953961124 -1
22 0.000000238450446
24 0.000000059608184
26 0.000000014901555
28 0.000000003725333
30 0.000000000931326 -3
32 0.000000000232830
(---,+++は、オイラーが与えた値からの差)
s=16あたりまで、オイラーが与えた値に近い値が現れる。
s=14, 12, 10, 8
[p.234中段]
高次から低次の値を求める。
ただし、高次の値には上で求めた値を用いる。
(小数点以下d桁で計算し、小数点以下15桁で切り捨て)
d=20 (中段)
02 0.452247420041065 +157
04 0.076993139764247 +5
06 0.017070086850637 +2
08 0.004061405366518 -3
10 0.000993603574437 -804
12 0.000246026470035 -2
14 0.000061244396725
d=15 (中段)
02 0.452247420041065 +157
04 0.076993139764247 +5
06 0.017070086850637 +2
08 0.004061405366517 -2
10 0.000993603574437 -804
12 0.000246026470034 -1
14 0.000061244396725
(---,+++は、オイラーが与えた値からの差)
s=10, 8, 6, 4,2
[p.234下段]
高次から低次の値を求める。
ただし、高次の値には上で求めた値を用いる。
(小数点以下d桁で計算し、小数点以下15桁で切り捨て)
d=20 (下段)
02 0.452247420041065 +157
04 0.076993139764246 +6
06 0.017070086850637 +2
08 0.004061405366518 -3
10 0.000993603574437 -804
d=15 (下段)
02 0.452247420041065 +157
04 0.076993139764247 +5
06 0.017070086850637 +2
08 0.004061405366518 -3
10 0.000993603574437 -804
(---,+++は、オイラーが与えた値からの差)
02 0.452247420041065 +157
04 0.076993139764246 +6
06 0.017070086850637 +2
08 0.004061405366518 -3
10 0.000993603574437 -804
12 0.000246026470035 -2
14 0.000061244396725
16 0.000015282026219
18 0.000003817278702
20 0.000000953961124 -1
22 0.000000238450446
24 0.000000059608184
26 0.000000014901555
28 0.000000003725333
30 0.000000000931326 -3
32 0.000000000232830
34 0.000000000058207
36 0.000000000014551
38 0.000000000003637
40 0.000000000000909
42 0.000000000000227
44 0.000000000000056
46 0.000000000000014
48 0.000000000000003
(---,+++は、オイラーが与えた値からの差)
つまり、34(〜32)までは1/2^s、 16まではp.237の方法、 14から12(〜8)ではp.234中段の方法(d=20)、 2,4,6 (8,10)ではp.234下段の方法(d=20)を使っていたものとすれば、 以上の値が得られる。こうすれば、 非正則素数157の2つの指数62(4と6における誤差)、 110=30*3+20*1(30と20における誤差) とあらわすことができる。 また、-3と-2の誤差で、30と20における誤差があることを 示しているのかもしれない。(こんな好意的な解釈もありうるということ。)
p.234中段の方法(値はすべてオイラーが与えたもの)で次数2の値を計算すると、